☆9月15日☆いつも通りワークインプログレス開催

2019.08.23

▼近代戯曲シリーズ第5弾!
太宰治『ろまん灯籠」をモチーフにした無名劇団11月・新作公演のワークインプログレス

無名劇団11月・新作公演のワークインプログレスとして、リーディング公演を行う。この公演は、11月14日(木)~17日(日)浄土宗應典院本堂公演作品を育てていくことを目的とするもので、当日、観客の皆様からいただいたご意見をもとに、劇団内で、脚本の改訂やキャスティングの見直しなどを行なう。

詳細
https://stage.corich.jp/stage/102661

【あらすじ】三つの異なる世界線で語られる、愛の物語。
 ・とある作家の独白 -ただ、好きなのです。それでいいではありませんか。
 借金と情欲にまみれた怠惰な生活をする作家には、書き記しておきたい話があった。それは、ふとしたことで知り合った、ある魅力的な一家の記録である。作家はその家族を敬愛すると同時に、激しく憎悪していた。何故なら、作家に信実の愛を教えてくれた女が、そこにいたからだ。
・風変わりな兄妹の連作 -兄妹、五人あって、みなロマンスが好きだった。
 令しき一族の末裔として生まれた五人の兄妹が、夜の徒然に連作小説の真似事を始める。それぞれに愛好する物語の方向性が違い、それぞれの兄妹の屈託が反映されたそれは、囚われの森の魔女の娘、らぷんつぇるの物語。それは東西の童話や寓話を飲み込んで、際限なく増殖していく。
・男と女の往復書簡 -ひとの真の謙虚とは、愛するよろこびを知ることです。
 男が出会った女は家庭を持つことを恐れていた。冷酷でありながら慈愛に満ちた絶対的な母は、彼女に男への軽蔑と恐怖を植え付けた。男から注がれる愛情を、彼女は一筋の希望だと感じるようになり、ついにある決意をする。それは最愛の母を捨てるということであった。

【作者・中條岳青より】
・無名稿series第五作を制作するにあたって
 記念すべき第五作として、二本柱として展開してきた「無名稿series」と「私戯曲series」を繋ぐ作品にしたいと考えた。そこで、これまで無名劇団が紡いできた「私戯曲series」に通底する「共依存」「自己肯定」「他者理解」といった要素を、近代文学の翻案劇の中で再構築することで、「家族」という根源的な愛情集団のありかたについて問う作品を作りたいと考えた。
•なぜ太宰治『ろまん燈籠』を選んだか
 今回、初期無名稿seriesを総括するような作品にするために、文豪として多くの読者に愛されている作家を、と考えたとき、太宰治を取り上げるのは至極自然な流れであった。自身も愛に溺れ、愛に懊悩する人生を送った太宰はまさに「愛」を描く作家といえる。とりわけ『ろまん燈籠』は、とある一家を描きつつも、作家は彼らを客観的に見つめる視点を固持し、太宰自身の人間観・家族観が透いて見える作品である。そこで、家族の物語と、家族が紡ぐ物語、そして太宰自身の物語の三層構造にすることにした。また、太宰が残した他の作品群と比べても、太宰の痛快な批評精神と可笑しみの感じられるユニークな作品であり、エンターテイメントとしてポップに昇華しうると考えた。

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